高齢化社会と空調設備~ヒートショックや熱中症に注意するには~
総務省の調べによると、日本の高齢者の人口は約3500万人で、
総人口に対する割合は30%前後、つまり、約4人に一人は高齢者ということになります。
高齢者の割合は、今後も増えていくと予想され、2035年には3人に一人が
高齢者になると推計されています。
社会の高齢にともなって、建築、建築設備の分野でも
高齢化社会への対応は大切な問題です。
ヒートショックとは、急激な温度の変化で血圧が急変して
ゾクゾクしたり、場合によっては脳卒中や心筋梗塞を引き起こす症状のことです。
ヒートショックは、とくにご高齢者だけに起こる症状ではありませんが
ご高齢になるにつれて血管というのは次第に細くなってしまいますので、
リスクが高いというのは、事実といわなければならないかもしれません。
各部屋の温度差は5度以内に保っておくと、
こうしたリスクは軽減されるといわれています。
10度以上の温度差がある場所は、対策を講じるほうが良いでしょう。
床暖房や空調設備で各部屋の温度、または同じ部屋での温度差を
なるべく均一化するようにします。
いっぽう、夏場の猛暑下においては、室内での熱中症には
じゅうぶんな注意が必要です。
ご高齢になるにつれて、発汗量や皮膚血流量などは低下しますので、
したがってどうしても体温の調節機能が衰えがちになります。
暑さやのどの渇きを感じにくくなるのはそのためで、
そのような危険リスクにも対策は必要といえます。
近年では、高気密な建物が増えているのですが、
このような建物で室内の快適性を保つには
適切な空調設備を使用することがポイントです。
かたくなに冷房の使用を拒むご高齢の方もなかにはおられるのですが、
昨今の猛暑においては、無理をせずに適切に冷房を使うように
促してあげるなどの配慮も大切といえます。
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2020.02.20